【磁石につく?つかない?】ステンレスについて
ステンレスとは、鉄の一種で、鉄にクロムやニッケルを含んだ合金鋼のことを言います。
ちなみに、鉄に炭素を含んだ炭素鋼のことは鋼(はがね)と言いますよ。
さて突然ですが、ステンレスは磁石につくのでしょうか?つかないのでしょうか?予想しながら記事を読み進めてみましょう。
篠原社長。篠原商店は、ステンレスも買取してくれるんでしたよね?
もちろんです!今日はそのステンレスの特性について紹介していきます。
ステンレスとは
ステンレスは、前述の通りクロムを含みます。クロムは、酸素と結びつきやすい性質を持っており、鉄が酸化するよりも先にクロムが酸化し、酸化皮膜となって表面を覆います。この酸化皮膜により、ステンレスは錆びにくいというワケです。日本のJIS規格(日本工業規格)においてはSUS(サス:Steel Use Stainlessの略)と表現され、様々な種類があります。
今回は代表的なフェライト系、マルテンサイト系、オーステナイト系の3つを紹介します。
フェライト系・マルテンサイト系
フェライト系に該当する代表的なステンレスはSUS430。ニッケルを含まず、磁石にくっつきます。
そして、マルテンサイト系に該当する代表的なステンレスはSUS410、SUS440C。フェイライト系と同じく、ニッケルを含まず、磁石にくっつきます。
そうなんですか?!てっきり、ステンレスは磁石につかないと思っていました...予想が外れました。
磁石につくステンレスは傷みやすいですが、安価で購入できます。残りのオーステナイト系ステンレスについても見てみましょう。
オーステナイト系
オーステナイト系に該当する代表的なステンレスはSUS304、SUS303、SUS316等のSUS300系。ニッケルを含み、磁石にはつきません。
ステンレスの60%以上がこのタイプで世に出回っているため、「ステンレス=磁石につかない」という誤った認識が広がってしまいました。
ニッケルを含むと磁石にはつかなくなるんですね。勉強になりました。
その通り!オーステナイト系は長持ちするのが特長です。
篠原商店では、ステンレスも1Kgから買取可能です。お気軽にお持ち込みくださいね!
新入社員の今日のメモ
■ステンレスは、磁石につくものとつかないものがある!
■世に出回っているステンレスの60%以上が磁石につかない!