【金属の見分け方】鉄とステンレスと真鍮
篠原社長。これまでいろんな金属を見てきましたが、鉄、ステンレス、そしてメッキされた真鍮(しんちゅう)...どれも区別がつきません。
では、今日はその3つの見分け方を伝授しましょう!
お願いします!
1. 錆びを見る
鉄は空気中の酸素と水が触れると、赤錆(あかさび)が発生します。赤く、茶色い見た目になりますよ。
鉄の仲間であるステンレスは、クロムが含まれているため錆びにくいです。綺麗な銀色をしていればステンレスの可能性が高いですね。
そして真鍮(しんちゅう)は、そもそも主成分が銅であり、見た目の色も黄色っぽいのですが...銀色でメッキされてしまっているとわかりづらいですね。
錆びの色は緑青(ろくしょう)と言われ、読んで字のごとく青みがかった緑色になります。
2. 磁石を近づけてみる
見慣れていないからなのか、色だけでは確信が持てません...。
では、磁石をくっつけてみましょう。
磁石にくっついたのは、赤く、茶色い錆びがついた金属ですね。これが鉄になります。
真鍮は主成分が銅なので磁石にはつきませんし、ステンレスも世に出回っている大半は磁石につかないものになっています。右の金属は鉄と言えるでしょう。
3. 表面を削ってみる
最後、ステンレスと真鍮をハッキリ見分ける方法を知りたいです。
表面を削って判別してみましょうか。鉄とステンレスは、削ってみると火花が出ますよ。
一方真鍮は、先ほど説明した通り主成分が銅です。銅は削っても火花が出ません。また、削ってメッキをはがすと黄色っぽい見た目をしていますので、ここでも判別が可能です。
中央の板金は火花が出たので、ステンレスってことですね。
左の金属は火花は出ず、削った部分は黄色に見えます...ということは、左の金属は真鍮だったのですね!見分けることができましたよ!
新入社員の今日のメモ
■見分けがつかない金属は、錆びの色味を見たり、磁石を利用したり、削ってみることで判別できる!